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ビジネス英語習得のために、勉強する目的と目標を明確にしよう

ビジネスマン

いつかペラペラに英語を話せるようになって、海外とか飛び回って世界で活躍できるようになれたらいいのになぁ…。

ビジネスウーマン

TOEICスコアは高いのに英語をまったく話せないです。ちゃんと英語を喋れるようになりたいけれど、どうしたらいいの?

ビジネスマン

いろんな英語学習法を試してるけど、いつまで経っても話せないんだよなぁ。どうしたら中途半端に終わらずに継続できるようになるの?

パルジロー

英語学習では、TOEICの点数は高いのに英語を話せなかったり、せっかく始めた学習を継続できずに終わったりする方を多く見かけます。

このようなビジネス英会話初心者の悩みについて、本記事では次のようなことがわかります。

英語学習を成功させる秘訣
・目的が曖昧だと確実に失敗する科学的根拠
・目的と目標が明確にすれば成功する理由
・目標にあった手段で短期習得を目指すべき理由

目次

なぜビジネス英語を習得したいですか?

「なぜビジネス英語を習得したいか?」この質問にすぐに答えられる方は、この記事を読み飛ばしてもらって構いません。なぜなら、ビジネス英語習得で最も大事な目的を定めることができているからです

しかし、もしあなたが「この質問にすぐに答えられない」とか、「何となくぼやっとしていて明確でない」という場合は、英語学習を始めても継続ができずに確実に失敗に終わることになります

人は「なぜそれに取り組むのか?」が明確でないと、行動できない生き物だからです

そこで今回は、

・なぜ目的を定めていなければ、英語学習が失敗に終わるのか?
・どうして英語学習を始める前に、目的を明確にしないといけないのか?

について開設し、私自身が実際に目的や目標を具体的に設定して、英語学習3ヵ月後に約50人の外国人相手に英語でプレゼンテーションや質疑応答を行い、ビジネスで成果を出した事例についてもご紹介させていただきます

なぜ英語学習の目的と目標があいまいだと、確実に失敗するのか?

人間は感情を揺さぶられないと、行動に移ることができない生き物である

皆さんは、Simon Sinek(サイモン・シネック氏)のゴールデンサークルモデルについて、聞いたことはありますか?

同氏の著書『Start with Why: How Great Leaders Inspire Everyone to Take Action(Whyからはじめよう:どうやって偉大なリーダは全ての人に行動を起こすように促すのか、2009年)』や、全世界の2800万人以上が視聴したTED talksの動画『優れたリーダーはどうやって行動を促すか』で見られたことがあるかもしれません

ゴールデンサークルモデル、それは、人間の脳の構造を抽象化したモデルのことで、人間の意思決定は、論理を司る大脳新皮質ではなく、感情を司る大脳辺縁系で決定されているという衝撃的な内容でした

ゴールデンサークルモデルとは
・人間の意思決定は、感情を司る大脳辺縁系と呼ばれる脳の中心部で行われる
・脳の外側にある論理を司る大脳新皮質で生まれる論理は後付けでつくだけ

ゴールデンサークルモデルでは、人間は論理的に判断している気になっていたとしても、実際には感情ですべてを判断しているということを示しています

例えば、あなたがスマートフォンを購入する場合、Android製品とApple製品を比較する場合を想定します。そして、最終的にApple製品であるiPhoneを購入したとすると、自分では論理的に考えてiPhoneを購入したという気になっていたとしても、感情的に判断して購入しているということです

また、ゴールデンサークルモデルはマーケティング手法にも使われていて、あなたが商品を売りたい立場であるならば、顧客に商品の良さを論理的に説明するより、顧客の感情をいかに動かすか?に注力することで確率は上がります

ストーリーテリングといって、商品を語るのではなく、商品導入によるストーリを語るのも、顧客の感情を動かすためのテクニックなんです

ゴールデンサークルモデルは、このように論理は後付けの理由に過ぎない、すべてを感情で決めているというモデルを示し、しかも、生物学的にそういう仕組みになっていることが科学的に証明されていて、人間は逆うことができないという事実を示したものなんです

そして、歴史を変えるような偉大なリーダ達は皆、はじめに「Why?」つまり「なぜそれをするのか?」を人々に語り、人々の行動を促したとされています

なぜなら、そうすることで、人々の感情を司る大脳辺縁系に訴えかけれ、人々に行動を起こさせる力を与えることができるからです。それは、無意識化で行っていたかもしれませんが、キング牧師やiPhone産みの親であるスティーブ・ジョブズといった歴史的な偉人達はみな、夢や理想を語り、人々を導いてきました

ゴールデンサークルモデル 話し方の順番:

◎普通のセールスパーソン: What ➔ How (➔ Why) の順番
この商品は○○です ➔ どのように使います ➔ いかがですか?

◎歴史を動かすようなリーダ: Why ➔ How ➔ What の順番
 私には夢がある(I have a dream)※ ➔ 話し合いをしよう ➔ 人種差別の撤廃

※キング牧師(Martin Luther King)の有名なスピーチからの引用です。彼は夢(Why)を語り人々の行動を促しました。決して「私には計画がある(I have a plan)」と言って、計画(What)を語って、人々を動かした訳ではありません

サイモン・シネック氏のゴールデンサークルモデル

ゴールデンサークルモデルから分かることは、感情を司る大脳辺縁系に、行動を起こす明確な理由を与えてあげないと、意思決定がなされない、つまり行動に移すことができないということです

もし、まだ見られていない方は、サイモン・シネック氏の次のTED動画をぜひ、ご覧になってください

TED talks『優れたリーダーはどうやって行動を促すか』(日本語字幕付き)

マコなり社長のYouTube動画で、ゴールデンサークルを分かりやすく説明されていますので、こちらもぜひ見てみてください。

マコなり社長動画『【話し方の極意】カリスマと凡人は伝え方が「逆」である』

「なぜビジネス英語を習得するのか?」その答えが英語学習のエンジンになる

感情を司る大脳辺縁系を動かして、行動に移すためにも「WHY」の部分に然るべき目的を持つことが必要不可欠であることはご理解いただけましたでしょうか?

人間という動物は、脳の感情を揺さぶらないと行動できないので、この「WHY」の部分をしっかりと自分で決めて、脳を動かすエンジンにしてあげましょう

目的と目標を明確にすれば、成功する理由

サイモン・シネック氏のゴールデンサークルと、英語学習をするためにインプットが必要な目的、目標、手段といった情報との相関関係について、理解しやすくするために図解化をしてみました

【図解】ゴールデンサークルと目的・目標・手段の関係

・目的 Purpose … 実現しよう、到達しようとして目指す事柄
・目標 Goal   … そこまで到達しようと定めたところ、目印
・手段 Means  … 目的に到達するための方法、手だて

『なぜ英語を学習するのか?』、『どう英語を使えるようになりたいのか?』
・脳中心部の感情を司る大脳辺縁系にはWHY、HOWに対する目的と目標
・脳の外側の論理を司る大脳新皮質にはWHATに対する具体的な手段
を、それぞれ明確に与えることで、脳というエンジンに目的というガソリンが注入され、多少の障害にもめげず英語学習を継続でき、成果を出すことができるようになるのです

「なぜビジネス英語を習得するのか?」あなたの英語学習の目的を明確にして、自分の脳にしっかりと刻み込みましょう!

もし、英語学習の目的を明確にすることができなければ、英語学習を始めても、続かずに途中でやめて失敗することは必然となります

目的と目標を明確に定めよう

例えば、私の場合は「英語を話せるようになり、世界を股にかけて活躍するビジネスパーソンになる」という目的を掲げて紙に書きました

そして、達成した時のイメージを想像したりもしました

パルジロー

以前から、世界を股にかけて活躍するビジネスパーソンに、ずっと憧れていました

目的を掲げた当初は、とても困難な到達地点に思えました

そこで、目的からの逆算をイメージして、より具体的な目標をいくつか設定しました。目的達成のために設定した目標は、

英語学習の3ヵ月後までに
・英語でビジネスの交渉ができるようになる
・顧客に製品のプレゼン、質疑応答できるようになる

としました

そして、目標設定から3ヵ月以内に、運良く外国人のクライアント約50人を相手にプレゼンをする機会が訪れました。覚悟を決め、英語でプレゼン資料を準備し、顧客への提供価値を必死で考え抜き、ブロークン・イングリッシュですがプレゼンを無事に行うことができました

たどたどしく、しゃべることで必死だったので、きっとクライアントの方には聞き取りにくい英語だったと思います。しかし、結果的にはこのプレゼンが功を奏し、ビジネスでは成果をつかむことができ、大型の案件受注につなげることができました

わくわくしながら目的・目標達成時をイメージしよう

目的・目標の設定は、脳科学面からも、あなたの英語学習の成否を分けるほどの重要なポイントです

ぜひ、自分の目指す理想の姿、ありたい姿から目的を明確化し、その目的を達成する具体的な目標をいくつかたててください

そして、目的と目標の明確化ができた時点で、実は半分以上、目的は達成され成功している状態なんです

大事なことは目的と目標を明確化すること。そして、目的・目標を達成した時のあなたのイメージ(姿、行動、心の状態)を持つようにしましょう。イメージを自分の感情を司る大脳辺縁系に強く焼き付けるほどに、その成功確率は格段に上がることになります

英語学習の目的と目標をたてる時の注意点

目的、目標を定めていく上で注意することがあります

例えば、目的として「仕事で英語を使えるようになりたい」とひと言でいっても、

・英語の書類を読んだり、作成したりしたいのか?
・英語でプレゼンをしたり、会議を仕切りたいのか?
・海外の方と英語でメールのやり取りをしたいのか?

その目的は人や業務によって多岐にわたり、英語を使うシチュエーションもばらばらです

また、会社からTOEICを受けるように言われて、TOEICの点数を上げたいだけの人もいるでしょう。もし、TOEICの点数をどうしても短期間に上げたい場合、スピーキング練習を頑張るよりも、リスニングや過去問題を解く学習に集中しますよね

戦略の重要性:必要のない学習は捨てる(戦を略す)こと

目的と目標を明確化さえできれば、あとは現状とのギャップである課題に対して、戦略的に取り組むことが大切になってきます

限られた時間、限られた予算、限られた肉体的資源、いろいろな制約がありますが、全世界の人にとって時間というのはみな平等に与えられています

例えば、ビル・ゲイツ氏の1時間も、あなたの1時間も等しく平等に与えられ、どのように時間を使うかは完全にあなたの自由です

成果を得るには、何に注力すべきなのか?学習をはじめる前に、あなたの目的・目標から、必要な学習プログラムを考えてみてください

この時に大事なことは、何をやるか?を決める以上に、何をやらないか?を明確に決めておくことです

仕事や家庭で忙しい人ほど、集中する時間を作り出せる

もし、あなたが仕事や家庭で忙しいビジネスパーソンであれば尚更のこと、いかに効率的にビジネス英語を習得するのか?という戦略を徹底して考えないといけません

戦略とは、読んで字のごとく「戦いを略する」ということです

限られた自身の肉体的・時間的な制約のなかで、いかに戦わずに戦いに勝つか?ということであり、あなたの英語習得の目的を達成するために不必要と思われることは、積極的に「捨てる」「しない」という選択をしなければなりません

例えば、

・英語のWeb会議でプレゼンしたい人は、英会話の習得と会議フレーズに特化
・TOEICの点数を上げたい人は、TOEIC攻略の学習に特化

というように、学習の目的に合った手段を選択し、集中する必要があります

この「しないことを決める」というのは、英語学習の成否を分けるほどに重要となりますそして、なぜか仕事や家庭で忙しい人ほど、この時間を作り出せるんです

“No pain, no gain”  ノーペイン・ノーゲイン

ノーペイン・ノーゲインは直訳すれば、「痛みなくして得るものはない」となりますが、「犠牲なくして、成功なし」という意味で解釈されます

この言葉のポイントは
・失ったものの大きさと成功は比例する
・捨てる順番が絶対に先である(先に犠牲・痛みを払うべし)
・自らの信念に基づいて捨てること

英語学習においては、ビジネス英会話を習得するという成果を得るために、何を犠牲にするのかを決める覚悟が必要です

英語学習の時間を生み出すために、例えば、次のような時間を見直してみてください

・テレビをだらだらと観る
・会社の無駄な飲み会に行く
・家で毎日お酒を飲む
・ずっとSNSをする(Twitter、Facebook、Instagram、他)
・ゲームをする

こういった時間を見直して、英語学習の時間をつくる必要があります

ただし、睡眠時間は確保することは忘れないでください

英語学習は短期集中で取り組むほうが成果が高い

英語学習は、決して長期間学習する必要はありません

英語学習の目的と目標を明確にして、短期間に集中して取り組むことほうが、はるかに成果が出て効率的な学習ができます

実際に、私は3ヵ月という短い期間に集中して英語学習に取り組むことで、目的と目標を達成できました

もちろん、英語は語学ですので、全くの0(ゼロ)から始めて3ヵ月で習得する、というのは困難です。ある程度、中学生レベル以上の英語の基礎知識があることが前提となります

ビジネス英会話は一度身につけたら一生使える

ビジネス英会話は、一度身につければメンテナンスすることで、ずっと継続して話せるようになります

長い人生のなかで、たった数ヶ月間だけ集中して学習して身につけることは、非常に低コストな自己投資であるとも言えます

だって、あなたは『世界のビジネスシーンで使える英語』という道具を、一生持つことができるようになるんですから

実際、私はネイティブキャンプ✕カランメソッドを約半年間実施した後、やめて2年近く経過していますが、日々のメンテナンス程度でずっと話せる状態が続いています

まとめ:ビジネス英語習得は目的と目標を明確にしなければ確実に失敗する

今回は「なぜ英語学習の目的を決めていないと失敗に終わるのか?」ということについてお伝えしました。ビジネス英語学習について、初心者が陥りがちな失敗としては

・ぼやっとした目的で英語学習をはじめて挫折する
・目的に合わない学習をしているので身につかない
・期限付き目標がないからいつまで経っても英語が話せない

ということが挙げられます

その理由として、人間は「なぜそれに取り組むのか?」が明確になっていなければ、生物学的に腹落ちできないので行動できない生き物だから、という話をゴールデンサークル・モデルを使って解説しました

WhyとHowにあたる目的と目標が明確化されていて、さらに具体的なWhatである何をするのか?というアクションプランまで明確化すれば、半分以上は成功しており、後は実践するのみ。もし目的や目標がなければ英語学習は継続できないため、必然的に失敗に終わります。「Why」が腹落ちしていないから、続かない、できないということをご理解いただけたかと思います

では、どのようにして目的と目標を設定するかについて、次の手順で行います

①目的を設定する
②目標を設定する
③目標と現状とのギャップ(差分)から課題を見出す
④課題に対して最適な対策(アクションプラン)を決める
⑤アクションプランを実行する
⑥定期的に振り返りを行う

①目的(何のためにするのか?)と②目標(いつまでに何を行うのか?)を描き、そのゴールから逆算して目標設定までを行う、という話をしました。ちなみに、目的と目標の設定は、紙にペンで手書きすると思考がより頭のなかに刷り込まれるため、現実化しやすい・叶いやすいのでおすすめです

目的と目標設定を行った後、③目標達成のために現状とのギャップ(差分)を把握します。そのギャップが目標達成のために超えるべき課題であり、これを克服することが学習目標となります

課題から浮かび上がった学習目標に対して、自分にとって必要な学習方法を選択していきますが、④実際のアクションプランに落とし込む際は期限を設けること。期限は1年後の目標と、各目標に対して小さなステップ目標を設定してハードルを下げることが成功率を爆上げするコツになります

ここまでできれば後は実行です。実行するには、毎日の習慣化に組み込むことが必要となります

実行計画をたてる際に重要な考え方として「ノーペイン・ノーゲイン」をご紹介しました。「何かを得たれば、まず何かを捨てること」今の習慣を見直して、英語学習をするために何をやめるのか?を決めて、学習時間をつくることが重要でした。習慣化のためには、毎日少しの時間でいいから、継続することを目標にします

そして、定期的にアクションに対して振り返りを行いますが、おすすめは毎朝の振り返りです。振り返りすぎじゃね?と思わるかもしれませんが、毎月とかって振り返るの逆に難しいです。日々振り返りすることで、計画修正などがしやすいメリットもあります

英語学習を成功させるためにも、ぜひ、自分自身と向き合い「なぜ自分が英語学習をするのか?」「どのような目標に向かって英語学習をするのか?」を紙に書き出して、自分自身にインプットしてあげましょう

最後まで読んでいただきありがとうございます

Let’s try it!

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